『レバレッジ時間術』

【評価】

☆☆☆☆


【紹介・管理人コメント】
レバレッジリーディング』をはじめとする、ベストセラー作家の本田氏による著作です。内容としては、P.F.ドラッカー『経営者の条件』を、現代向け、若手・中堅社員向けにアレンジした印象です。有益な部分を2つ紹介します。1つ目が


目標から逆算してスケジューリングをせよという極めて基本的な事柄ですが、きちんと実践するのは、なかなか難しいものの一つです。成功のポイントは、とにかくまず最終目標を具体的な構成要素も含めて明確にする、そしてそのためにいつまでに何ができているべきかを明確化する、さらにそれをもとに日々何を何時間程度行う必要があるかを明確にし、日々のスケジュールの中に、そのための時間を入れてしまうことです。「時間ができたらやろう」と思っていても、基本的に突然時間ができることなどまずありません、しかもできたとして、予定もしていなかったことにすぐ着手することも極めて困難です。基本的なことですが徹底する際の効果は大きいはずです。2つ目は、

設定した時間内で成果を出すことに集中せよです。知識労働者の価値は、労働時間ではなく、出した成果によって決まります。締切を設けず、時間いっぱいまで取り組んでよい成果が生み出せることは極めて稀です。だらだらと時間ばかりかけたところで、良い成果物が生み出せる保証はありません。それに、一つのことに十二分な時間をかけられる余裕は、ほとんどの現代人にはないはずです。最終目標、日々の目標の明確化とともに、時間内で成果を出すという意識と、そのための思考の工夫が、成果を出すためには不可欠です。


上記のポイントは、ドラッカーをはじめ、多くの書籍でも指摘されていることかと思います。内容の分かりやすさ、実践方法の有益さの点を加味すると、本書は結構お勧めです。


【関連書籍】
レバレッジリーディング』 本田直之
レバレッジシンキング』 本田直之

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