『競争戦略論II』
【評価】
☆☆☆☆
【紹介】
経営戦略の研究者として,最も影響力のある人物の一人であるマイケル.E.ポーター教授の論文集です.『競争戦略論I』が,個々の事業戦略や,企業の全社戦略,多角化などを中心に扱っていたのに対し,本書では,グローバル経済の性質やグローバル戦略の在り方,国家・政府の取るべき姿勢など,より経済学よりな視座を元にした内容が扱われています.興味深いトピックとして
- 競争優位と比較優位(輸送費,人件費,市場へのアクセスの優位性)の違いと,立地がそれらに与える真の影響
- グローバル企業とマルチ・ドメスティック企業(従来の多国籍企業)との違い
があります.後日,それぞれについてまとめたいと思います.
【関連書籍】
『競争戦略論I』マイケル. E. ポーター
『競争優位の戦略』マイケル. E. ポーター
『グローバル企業の競争戦略』マイケル. E. ポーター
『国の競争優位(上・下)』マイケル. E. ポーター