人格・価値観形成
コンサルタントの仕事は精神的・肉体的にかなり大変です.選考の際にも,ファーム側は応募書類や面接での回答をもとに,応募者がそれに耐えうるだけの意志の強さを持っているか,応募者の持つ価値観が仕事の成果に繋がり得るものであるか,応募者が強い信念をもった魅力的な人間であるかといったことを確かめているようです.
そこで,特に以下の2点に関して,自分の中にそれが備わっているかどうかを,一度見直してみていただければと思います.
- プロフェッショナルとして生きていく覚悟
- 相手の心を動かすような強い目的意識
ではそれぞれについて,私が知っている範囲で参考図書を紹介したいと思います.
■プロフェッショナルとして生きていく覚悟
プロフェッショナルとはどのような考え方をし,どのような行動を取る人間なのかということがなかなかイメージできない人が多いと思います.実際私もまだ偉そうにどうこう言える立場でないのですが,この問いに関する答えは多くの著名人が書籍化し,自身の見解を述べています.特に経営の世界で著名なものとしては以下のものがあります.
- 『プロフェッショナルの条件』 P.F.ドラッカー(2000)
- 『経営者の条件』P.F.ドラッカー(2006復刊)
- 『ザ・プロフェッショナル』大前研一(2005)
- 『会社が放り出したい人 一億積んでも欲しい人』堀紘一(2004)
■相手の心を動かすような強い目的意識
多くの人は,上記の書籍を読む中で自然と強い目的意識が生まれると思います.それでもイマイチ具体的なイメージを湧かないという方は,名経営者や優れた功績をあげてきたビジネスパーソン等の生き方・考え方に触れてみることをお勧めします.また具体的なイメージが持てた人にとっても,彼等の生き様から得られるものは少なくないはずです.上手く時間をつくって何冊か読んでみるのも良いかと思います.
- 『外資系トップの仕事力』ISSコンサルティング(2006)
- 『ウィニング 勝利の経営』ジャック・ウェルチ(GE)(2005)
- 『巨象も踊る』ルイス・V・ガースナー(IBM)(2002)
- 『ルネッサンス』カルロス・ゴーン(2001)
ここで挙げたのは,私の拙い知識を元に選んだ本です.他にも様々な良書があるかと思います.気に入ったもので良いので何冊か目を通し,自己啓発に役立てていただければと思います.