『H.ミンツバーグ経営論』 ヘンリー・ミンツバーグ

【評価】

☆☆☆☆


【紹介】
経営学の権威の一人,H.ミンツバーグの論文集です.著者は,P.F.ドラッカーやM.E.ポーターと比べると,日本での知名度は低いのですが,世界的には彼ら二人と並ぶ非常に影響力を持った人物です.本書は大きく三部に分かれており,それぞれ「マネジャーの仕事」「戦略」「組織」となっておりますが,全体を通し,組織に軸足が置かれていることが感じ取れます.興味深かったのは,

  • マネジメントに正解はない
  • 戦略クラフティング
  • 戦略プランニングと戦略思考は異なる
  • 組織設計 -流行性を追うか,適合性を選ぶか


の4本です.後日,これらについて加筆しようと思います.

従来の経営理論に対する懐疑的な姿勢が強く,その独特な視点からは得るものも少なくないと思います.定評のある経営理論について触れた後,著者の文献に目を通してみるのもよいと思います.



【関連書籍】
『戦略思考力を鍛える』 ハーバードビジネスレビュー編集部
MBAが会社を滅ぼす』 ヘンリー・ミンツバーグ
『戦略計画 創造的破壊の時代』 ヘンリー・ミンツバーグ
『戦略サファリ』 ヘンリー・ミンツバーグ


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