市場戦略

『ロウアーミドルの衝撃』

【評価】☆☆☆ 【紹介】 大前研一氏の著作で,我が国の所得分布が「一億総中流」には程遠い現状を踏まえ、企業・個人が取るべき行動が何かを指摘した著作です.個人的に気になったポイント以下2つです. 人口の8割がロウアーミドル以下である:ロウアーミドル…

『顧客ロイヤルティを知る「究極の質問」』

【評価】☆☆☆☆☆ 【紹介】 べインアンドカンパニー名誉ディレクターであり,顧客ロイヤルティ研究の第一人者である,ライクヘルド氏の著作です.顧客ロイヤルティの真の価値についての言及から,その獲得方法まで丁寧に解説がなされています.本書のポイントを…

『市場戦略論』

【評価】☆☆☆☆ 【紹介】マーケティング理論の第一人者,フィリップ・コトラーがハーバードビジネスレビューに投稿した名著論文を掲載した本です.お勧めの論文は以下のとおりです. 一章:マーケティングの思考と販売思考では,コトラーの考えるマーケティン…

『組織改革 創造的破壊の戦略』

【評価】☆☆☆☆☆ 【紹介】 人事・組織系コンサルティングファーム・ワトソンワイアットの元社長である高橋俊一さんの著作です.経済環境の変化が激しく,旧来の組織では対応が困難な現代において,企業はどのような組織を目指すべきなのか,そのためには経営陣…

『マーケティングのジレンマ』

【評価】☆☆☆ 【紹介】 マーケティング担当者が遭遇する,難しい意思決定の場面を紹介し,それに対しどのように行動すべきかを複数の専門家が答えるという,少し変わった構成の本です.取り扱われているケースは,以下の6つです. 製造物責任の不透明さにい…

『実践する経営者』

【評価】☆☆☆☆☆ 【紹介】企業経営の理念と方法において世界で最も評価を受けている人物の一人であるP.F.ドラッカーが”ウォールストリートジャーナル”に投稿した論文を,抜粋・編集したものです.内容は全社戦略から組織,技術開発と幅広くカバーされています…

『コトラー 新・マーケティング原論』

【評価】☆☆☆ 【紹介】技術の進展や市場環境の変化に対し,企業がいかに対処していくべきかについて,マーケティングの第一人者フィリップ・コトラーが解説した本です.日本語版のタイトルがやや誤解を生みやすいのですが,この本はコトラー教授の理論をまと…

『マッキンゼー式 最強の成長戦略』

【評価】☆☆☆☆☆ 【紹介】マッキンゼーのコンサルタント等によって書かれた大企業の成長戦略についての本です. 企業が勝ち残るためには市場のセグメントとニーズ,そしてそれらを満たすのに必要な能力をつぶさに理解することが不可欠である という主張から始…

『「選択と集中」の戦略』

【評価】☆☆☆ 【紹介】企業の収益構造の再設計に関して有益な論文を集めた書籍です.論文執筆者の中には 『イノベーションへの解』共著者のマイケル E.レイナー(デロイトコンサルティング) 『ブルーオーシャン戦略』著者のW.チャン・キム(ボストンコンサルテ…

『成長戦略論』

【評価】☆☆☆☆ 【紹介】ハーバードビジネスレビューに投稿された論文の中で,成長戦略に関して優れた知見を与えてくれるものを選び編集した本です.掲載論文の執筆者は 『徹底力を呼び覚ませ』著者のジャージ・ストーク(ボストンコンサルティンググループ) 『…

『イノベーションへの解』

【評価】☆☆☆☆☆ 【紹介】名著『イノベーションのジレンマ』の続編です.前著との差分としては,破壊的脅威を持った新規事業への対処方法について,より詳細な記述がなされています.特に示唆に富んだものとして以下の3つがあります. 市場の細分化方法:地域…